凄いタイトルなんですが、おもしろかったです。
小説です。
職場のお姉さんが京極夏彦の作品が好きといっていたので、図書館で目についたものを借りようと思い、借りてきました。
分厚めですが、3日間で読み切りました。
ビジネス書のような指摘
一見学がなさそうに見える一人の青年が、一人の女性の死をきっかけにその周りの人たちにその女性についての話を訊いて廻るのですが、出会う人出会う人一言で言うとどうしようもない人たちで、その人たちの話を訊いてこの青年が指摘する内容に、小説なんですがなんだかビジネス書を読んでいるような気にさせられました。
そう感じるのは私がビジネス書をよく読むからかもしれませんが、「確かにそうだよな」ということをいうので物語の中でも言われた人は言葉に詰まってしまったりします。
そうして読み進めていくと、とんでもない急展開があり、前半の布石に気づいていったりするのですが、一応突っ込みどころがいくつかあります。
ここに書くとネタバレになってしまうので控えますが、これについては他の方の感想も気になるところです。
当然かもしれませんが、
「死ねばいいのに」
と言われた時、たいていの人は普段の生活に不平不満を言いつつも、
「死にたくない」
と言います。
自分が言われたらどうかなーと思って考えてみたのですが、
多分今言われたら、まだやりたいことがあるから無理ってなるんじゃないかと。
ただ、私は今の生活に不平不満は全くないです。
こういう記事を書いたりする活動もYoutubeも新しい楽器も旅行も、おもしろそうだな、やってみよう、ですぐ手を出します。
結果、人生を全力で楽しんでる、と周りから言われたりもします。
でもやっぱりこうして本を読んでいると、さらりと書いてあることについてもっと知りたい、勉強したいと思ってしまいます。
終活について
この本を読んで、終活をしようと思いました。
今日から少しずつ始めようと思います。
今29歳なのですが、こんな平和な世の中でも、以前住んでいた家の近所のよく行っていたコンビニそばで通り魔事件があったりしました。
明日無事に生きていると、誰かが約束してくれているわけではないのに
3年後、5年後、10年後の話を普通にしています。
明日、腕や指があるとも、誰も約束してくれていないので
今日もバイオリンを弾こうと思います。