エッセイ/雑記

ヒラリー・ハーンのコンサート

昨日東京オペラシティにコンサートを聴きにいってきました。

今回はケチったのかなんなのか忘れてしまいましたが
3階のバルコニー席で、身を乗り出すと周りの方に迷惑になるので、前半は背中を背もたれにピタッとくっつけて聴いていました。
演奏する姿が全く見えない状態だったので、隣の席の女の子は始まった瞬間目を閉じて楽しんでいたようです。

休憩の際、隣のおじいさんに「このくらい背筋伸ばしても大丈夫でしょうか」と声をかけたところ、「全然大丈夫!」と言っていただき
後半は演奏する姿を見ることができました。
見えるのですが、音色が美しすぎて、耳だけでも十分楽しめました。

なんだか最近所属しているオーケストラや室内楽において人間関係が問題になったり
レベルのばらつきが気になったりしてあまり楽しめなくなっていたのですが
音楽って美しいものなんだよな、ということを思い出させられました。

それをすっかり忘れて、単に人と関わるためのツールという立ち位置になってしまっていたような気がします。

気づけてよかったという思いと、
忘れていてすみませんという思いが錯綜し、
美しい音に包まれながら、音楽を楽しみたい、と、初心に戻ったような感覚がありました。

後半の曲を聴きながら、ああ、やばい、泣く...と思っていたら終わり、安堵していると
バイオリンのアンコール。続いてピアノのアンコール。ここで涙腺崩壊しました。
最後にまたデュオで1曲。「佐藤さんの曲です」と日本語で話してくださいました。

オーケストラの演奏会で指揮者の方が英語でアンコールの紹介をされることが稀にありますが
やっぱり言葉の力はすごいなと思いました。嬉しくなりますよね。

ちょうど新しいパスポートの受け取りも済ませたところで、
今年はドイツに行くか、ロンドンに行くか、ずっと悩んでいたのですが
美しい音楽に染まる、という点で考えると、ドイツにしようかなと思い始めています。

ストレスが溜まってしまっているオーケストラは次回は参加せず、また楽しめるようになったら参加しようと思いますが
バイオリンの練習はちゃんとします!ドイツ語の勉強も再開します!


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